はじめに
こんにちは、基礎技術研究室でリサーチエンジニアをやっている茂木です。
これまでは Terraform を使うことが多かったのですが、最近は Cloud Development Kit (以下 CDK) をよく触っています。
CDK は特に Lambda の取り回しがよく気に入っています。例えば hotswap deployment に対応しましたし、experimental モジュールですが Amazon Lambda Python Library は Poetry に対応しています。研究用途でそこまで安定性が求められないこともあり、こういった機能も積極的に使っています。
さて、そんな CDK ですが、今回は少し見つけにくかった情報を書きます。小ネタです。以下、CDK のバージョンは 2.17.0 で確認しました。
Windows EC2 インスタンスを作成する際に AMI を指定する方法
CDK で Windows の EC2 インスタンスを作成する際は、WindowsImage でバージョンを指定することで、そのバージョンの最新の AMI を使用できます。
しかし、特定の AMI を指定したいときもあります。この方法は2つあります。
1 つは GenericWindowsImage クラスを使う方法です。
const machineImage = new GenericWindowsImage({ region: ami });
もう 1 つは MachineImage クラスの static メソッドである genericWindows を使う方法です。
const machineImage = MachineImage.genericWindows({ region: ami });
これは単に GenericWindowsImage の factory 関数なので、同じ結果になります。
こうして AMI を指定して、
const instance = new ec2.Instance(this, "EC2Instance", { vpc, instanceType, machineImage, });
として EC2 インスタンスを作成できます。
おわりに
自分が困ったことは他の誰かも困っているはずの精神で、今回からはこうした小ネタも記事として出していきます。 皆様のお役にたてれば幸いです。
やはり使い慣れた TypeScript で書け、ESLint や Prettier にかけられる CDK は良いですね。今後とも使っていきたいです。
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